同業他社との差別化を図るのが非常に難しいバーチャルオフィス業界で、自社所有物件のみでバーチャルオフィスとレンタルオフィスを同時運営する新宿三丁目で有名なMETSオフィスという会社があるのを御存じでしょうか。
バーチャルオフィスはどこも基本的にギリギリの価格設定をしているため、どうしても競合と似たような料金プランが多くなり、どこに付加価値をつけるかで利用者の満足度が異なってきます。
MES OFFICEは独自の企業理念を大切にしながらも堅実なユーザー獲得を継続し、延べ1000人を超える利用者と10年に及ぶ運営の実績があります。
METSオフィスの運営会社
METSオフィスを運営するのはオリンピア興行株式会社という不動産会社です。
オリンピア興行株式会社は、1950年に東京の赤羽でオリンピア映画劇場を設立して以来、赤羽に拠点を置いた不動産事業を中核とする事業展開をする一方、2012年からバーチャルオフィスサービス事業を開始。
新宿3丁目・新宿御苑・日本橋・赤羽でレンタルオフィス事業とバーチャルオフィスサービス事業を並行して運営しています。
METSオフィスの口コミ・評判
グーグルマップの口コミで良い口コミと悪い口コミをそれぞれ1件みつけることができたので紹介します。
良い口コミ
シェアオフィスができて少し時間が経過しているみたいですが、シンプルで使いやすいオフィス空間。 値段もリーズナブルで、対応も素敵でした。 不動産オーナーが直営でやっているレンタルオフィスらしく、手狭になったら通常賃貸オフィスを紹介してくれる成長支援型オフィス。 拠点も新宿、虎ノ門、赤羽にあるようです。
グーグルマップ 口コミ より引用
内見行ったらここのシェアオフィスで始まった会社が気がついたら貸主が持っている80坪オフィスに成長したそうです。運営者がビルオーナーだけあって、純粋にビルオーナーと二人三脚で成長できるシェアオフィスはあまりないので貴重な施設。きれいだし、シンプルなサービスで使いやすそう。
グーグルマップ 口コミ より引用
悪い口コミ
退会の際、色々手数料取ろうとしてきて揉めた。契約の際、聞いてない話を後付て付けて来る。 この会社、貸してやってるといった殿様商売な感じで、契約者を大事にする気一切無し。 担当者の言葉遣いも失礼な感じ、今後は関わらないほうが良いと思った。
グーグルマップ 口コミ より引用
良い口コミと悪い口コミが両極端ですね。
これは多くのサービスにおいて当てはまることですが、良い口コミは無難なものが多く、悪い口コミは痛烈に批判したものが目立ちます。
ただし、たった3件の口コミだけで判断するのも難しいと言えるでしょう。
METSオフィスの料金プラン
バーチャルオフィスを利用するうえで最も気になるポイントが料金プランですが、METSオフィスの料金プランは3パターンありますが、最安値の『ライト』を除く上位の2プランは郵便転送サービスの有無により、それぞれ2パターンに分かれています。
そのため、厳密には料金プランは5種類あることになります。
- ライト 月額270円
- ビジネス 月額1,100円 or 1,375円
- ビジネスプラス 月額1,430円 or 1,540円
ライトプラン:月額270円(日本最安値)
ライトプランはネットショップやECサイトで特商法の表記に利用されるのがメインの用途となります。郵便物の転送サービスは付帯されず登記利用も不可能なため、用途はおのずと限られます。
ただし、月額料金が270円は間違いなく国内最安なので、新宿の住所を利用することに問題がなければどのバーチャルオフィスを利用するよりもお得です。
また、個別に必要なサービスをオプションで付け足すこともできないので、もしも必要になればビジネスプランにアップグレードするしかありません。
ビジネスプラン:月額1,100円 or 1,375円
ビジネスプランはライトプランに郵便物の受取サービスと転送サービスが付帯されたプランとなります。ただし、登記利用はできません。
また、ビジネスプランは郵便物を直接オフィスへ赴いて受け取るケースと転送してもらうケースの2パターンあり、転送してもらう場合は月に1回までは無料で即時転送してもらえます。ただし、2回目からはオプションに加入しない限り転送してもらえません。
ビジネスプラスプラン:月額1,430円 or 1,540円
ビジネスプラスから登記利用が可能となります。METSオフィスの料金プランが3種類あるなかで法人格を持った株式会社・合同会社などを設立登記して利用するにはビジネスプラスを利用する必要があります。
ビジネスプラスの場合も郵便物を直接オフィスへ赴いて受け取るケースと転送してもらうケースの2パターンあります。転送してもらう場合、月に1回までは無料で即時転送してもらえます。ただし、2回目からはオプションに加入しない限り転送してもらえません。
METSオフィスで利用可能なオプション
METSオフィスではライトプランを除く全てのプランでオプションを利用すことが可能です。オプション概要は下記の通りとなります。
- 会員サイト
- 郵便転送
- 会議室の利用
- 電話転送
- 電話番号取得
- 電話代行
- インターネットFAX
- 会員サイト(全会員対象)
METSメンバーズサイトを利用して、サービスの利用案内を調べることができます。
- 郵便転送サービス
ライトプランには郵便転送は付帯されません。ビジネスプランは月に1回まで無料で転送してもれますが、2回目からは郵便転送オプションを利用する必要があります。郵便物の転送に関しては、月額料金ではなく1回利用するごとに料金が発生するシステムになっており、郵送の形態(郵便・宅配)、郵送頻度など、ケースに応じて料金が異なります。
- 会議室の利用(全会員対象)
METSオフィスのメンバーは新宿三丁目・新宿御苑・日本橋兜町・赤羽の会議室を有料で利用できます。
- 電話転送サービス
月額2,200円で固定電話の03番号を利用した電話の転送サービスが利用できます。電話をかけた相手にはこちら側のスマホの番号はわかりません。
- 電話番号取得サービス
METSオフィスには電話関連のオプションが複数用意されていますが、電話番号取得サービスはスマホで03番号の発着信が可能となる外部サービス(クラコールPBX)と別途契約することになります。(月額1,078円)
*電話番号取得サービスは電話転送サービスとは異なります。
- 電話代行サービス
月額8,800円で電話の代行サービスを利用できます。電話代行を利用すると自分で電話に応対する必要が一切ありません。電話代行は本格的なビジネス向けのオプションとなります。
- インターネットFAX
インターネットFAXはクラウドFAXと呼ばれることもありますが、これは手元にFAX・コピーの複合機がなくてもスマホやPCで複合機とデータのやり取りができるサービスです。
スマホから送ったデータはPDFに変換されて複合機で紙媒体で出力できますし、複合機から送られたデータはスマホやPCでPDFとして確認できます。
なお、METSオフィスのインターネットFAXは外部サービス(クラコールFAX)と別途契約になります。(月額1,078円)
ただし、クラコールFAXはクラコールPBXを契約している利用者のみ利用可能なサービスで、クラコールFAXだけを単独で利用することはできません。
郵送物の受取と転送に関するルールについて
METSオフィスの郵便転送サービスは郵送物の郵送形態(郵便・宅配化)の違いや転送頻度に応じて多種多様なので、おおまかルールを紹介しておきます。
各拠点で受け取ることができない郵送物の例
下記に示す郵送物は各拠点で全て不在配達扱いとして持ち帰ってもらうことになります。
郵便局が配達した郵送物なら郵便局へ戻されるので、自分で郵便局まで取りに行くか、各拠点に依頼して自分の住居の住所へ転送してもらう以外に受け取る方法はありません。
こういうケースに対応するために転送サービスが用意されています。ライトプランのように転送サービスが付帯されないプランでは、万が一上記の種類に該当する郵便物が届いた場合、上位プランにアップグレードしない限り転送してもらえません。
ライトプランを利用する際は、利用する住所に上記の種類の郵便物が届かないように注意が必要です。
初期費用・入会審査・決済方法
METSオフィスは全プラン共通で入会金3,300円と事務手数料550円が発生します。また、入会金と事務手数料は契約期間の長さに関係なく一律で発生します。
ただし、郵送契約手数料1,650円はネットで電子契約をすると発生しません。そのため、スピード契約というネットでのオンライン契約をおすすめします。
なお、スピード契約は銀行振込のみ対応しています。理由はクレジットカード決済は銀行口座の残高から引き落としするのに1カ月程度のタイムラグが発生し、決済確認に時間がかかるためです。
なお、利用料の決済には決済代行サービス業者としてSMBC GMO PAYMENTを利用することになります。SMBC GMO PAYMENTとは三井住友銀行とGMOペイメントゲートウェイが設立した決済代行サービス会社です。
METSオフィスの料金プランを他社と比較
月額300円以内で利用できる格安バーチャルオフィスはいくつかありますが、そのなかでMETSオフィスの料金プランはどうなっているのか?
月額料金を基準に初期費用やその他の点についても比較するとMETSオフィスの特徴がよく分かります。
METSオフィスを他社の月額300円のプランと比較すると、選択できる住所地に拘らなければ初期費用の面で他社のほうが安いことが分かりました。ただし、取り扱い物件の外観や内観など相対的に考慮するとそれでもまだMETSオフィスにアドバンテージがあります。
スタートアップもBLOOMも初期費用が3カ月分無料になるキャンペーンを実施しており、初年度に必要な費用は2,700円~3,800円となります。
また、月額料金や初期費用を除いた郵便転送などのサービスについては他社でも対応していない点は同じで、スタートアップに関しては宅配便の転送だけには対応しています。
それにしても月額270円とは驚きですが、この他にも月額300円~500円程度で利用できるバーチャルオフィスは国内にいくつか存在します。
確認したい方は月額500円の格安バーチャルオフィス比較7選!メリット・デメリット解説、もしくは【驚愕】月額300円で住所を利用できる格安バーチャルオフィス比較5選!を参考にされると良いでしょう。
METSオフィスを利用するメリット
これはMETSオフィスが自負していることですが、多くのバーチャルオフィスで貸出している住所は実際は他人の所有物件であることが多く、運営会社は借りた物件の住所を貸し出すことで事業を成立させています。こういう運営形態は転貸と呼ばれます。
ところがMETSオフィスの場合は運営会社のオリンピア興行がそもそも不動産会社という強みがあり、運営している4つの拠点は全てMETSオフィスの自社物件です。
つまり、自社の所有物なので他人の都合で突然事業が継続できなくなる危険性が極めて低いと言えます。バーチャルオフィスの住所と言えども、サイトの運営者情報に記載された住所がコロコロ変わるようでは、客観的に見て怪しいと思われても仕方ありません。
また、登記利用しているバーチャルオフィスが廃業すると、法務局に登記した会社の情報を変更する必要があるので、その場合別のバーチャルオフィスを借りるなどして移転登記という手続きが必要になり、また余計なコストが発生します。
そのため、住所を提供してくれる会社の物件がなくならない保証があるということは、借りる側からすれば信頼性を担保する一助となるだけでなく、コスト面からも重要なファクターとなるのです。
METSオフィスの信頼性に関しては、バーチャルオフィスは怪しい?優良業者と悪質業者の見分け方を読まれれば、良好な経営をしていることが良く分かります。
また、月額料金に関してはライトプランの月額270円は実質国内最安値となるため、どのバーチャルオフィスを利用するよりも月額料金のコストを安く抑えることができます。
METSオフィスを利用するデメリット
METSオフィスを利用するデメリットのひとつ目は利用できる住所が都内4拠点だけという点です。都内の新宿・日本橋・赤羽の3地域4拠点は一等地での品揃えですが、地方の住所を利用したいというニーズには応えられません。
また、METSオフィスは上場企業でもなければバーチャルオフィス業界の大手でもありません。運営実績も10年以上あるので心配要りませんが、大手バーチャルオフィスのように地名度がないとことに不安を感じる人には向いていません。
METSオフィスはこんな人にオススメ
オススメポイント
- 月額270円は国内最安値。
- 自社所有物件のみで運営。
- 新宿の住所でブランド価値をアピールできる。
METSオフィスの一押しプランはなんといっても月額270円のライトプランです。
特商法の表記に利用できる住所で月額270円は国内最安値です。
また、利用できる住所が新宿をはじめ都内の住所なので、新宿の住所でブランド価値をアピールしたい人にはピッタリです。
なお、METSオフィスの他にも新宿の格安バーチャルオフィスを探している方は、新宿で法人登記と口座開設が可能なバーチャルオフィス11選が参考になります。
その他、METSオフィスに限らず全国の格安バーチャルオフィスを探している方は、全国の激安・格安バーチャルオフィス18選!登記の可否やメリット・デメリットを比較も合わせて読まれると参考になります。
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