東京青山の住所がワンコインで借りられるという衝撃的な価格破壊を起こしたバーチャルオフィスのスタートアップ。START UPの名に恥じない激安の料金プランでサービス提供を開始して早くも1年半が経ちましたが、未だにユーザーが減る様子はありません。
激安ゆえに同業他社から悪評を浴びせられ続けた同社ですが、実際のところサービス内容や利用者の満足度はどうなのでしょうか?
結論を言うとスタートアップの評判はかなり良好で、多くの高評価が寄せられています。サービス開始当初は青山の1店舗だけでしたが、新たに渋谷にも店舗を開設するに至りました。
スタートアップの運営会社は株式会社プロスペック
会社名 株式会社プロスペック
代 表 原 雄彦
設 立 2020年12月
創 業 2017年1月
所在地 〒107-0062 東京都港区南青山 2-2-15
TEL 03-4570-2612 (10:00-17:00・365日)
URL https://www.pr-spec.com
取引銀行 三井住友銀行、GMOあおぞらネット銀行
事業内容 法人向け営業支援
ポータルサイトの運営
バーチャルオフィスの企画・運営
貸し会議室の運営株式会社プロスペック公式サイトより引用
START UP(スタートアップ)を運営しているのは株式会社プロスペックという会社です。
株式会社プロスペックはバーチャルオフィス以外にも法人向け営業支援とポータルサイトの運営をしており、リスティング広告の出稿やテレアポ(電話アポイント)でも収益をあげています。
テレアポは他社に代わって電話で営業を代行するという斬新なサービスですが、これで成約を取ることでけっこう稼いでるみたいです。また、自社のバーチャルオフィスを活用した地方在住者の起業を支援するサービスパックプランの提供もしています。
ところで、株式会社プロスペックはスタートアップという屋号とは別に札幌と沖縄でそれぞれサテライト札幌・サテライト沖縄の2つのバーチャルオフィスも運営しており、スタートアップと同様に地域最安値のプランを提供することでユーザーの獲得に成功しています。
サテライト札幌・サテライト沖縄について詳しく知りたい方は下記の関連記事が参考になります。
スタートアップの料金プラン
見ての通り、契約期間の違いで最初に払う金額と月額料金が大幅に変わりますが、サービス内容は全く同じです。
よほどの理由がない限り月払いで契約するメリットは全くありません。
入会するなら絶対に1年契約1択です。
起業応援プラン | プランA | プランB | |
初期費用 | 0円 | 5,500円 | |
月額料金 | 330円 | 550円 | 1,958円 |
最初の支払総額 | 3,960円 | 12,100円 | 28,996円 |
最低契約期間 | 1年 | 1年 | 1カ月 |
利用できる住所 | 渋谷のみ | 港区南青山、渋谷 | |
郵便物の転送 | 宅配便のみ対応 | 週に1回 | |
転送物の通知 | × | オプション利用で可能 | |
転送料金 | × | 手数料200円/1件+切手代実費負担 | |
郵便転送が不要 | × | 入会時に伝えて破棄してもらえる | |
宅配便の転送 | 〇 | 〇 | |
宅配便の転送料金 | 実費負担 | 実費負担 | |
法人登記 | × | 〇 | |
登記後の月額 | × | 変更なし | |
個人事業主登録 | 〇 | 〇 | |
サイトに掲載 | 画像処理すれば可能 | 画像処理すれば可能 | |
特商法の表記 | 〇 | 〇 | |
私書箱利用 | 記載なし | 〇 | |
入会審査 | 有り | 有り | |
海外在住 | × | × | |
法人口座開設 | × | 〇 | |
決済方法 | クレジットカード( VISA、MASTER、JCB、AMEX) |
郵送物お知らせオプションとお急ぎ転送オプション
バーチャルオフィスサービスに追加できる有料オプションは郵便物の転送に関するオプションが2つあるだけです。
郵送物お知らせオプション
月額800円で郵送物が到着したことを通知してもらえます。
通知がない状態だと週に1回のタイミングで転送されるま到着の事実を知ることはありません。
お急ぎ転送オプション
なぜか月額が明確に記載されていませんが、急ぎで郵送物を転送してもらえるオプションです。
1回利用するたびに手数料1,500円が発生しますが、最短即日で転送してもらえます。
住所利用以外のその他のサービス
スタートアップのサービスは、バーチャルオフィスとその他のサービスが横並びで同列扱いになっています。そのため、その他のサービスはオプションとして利用するのではなく個別で契約して利用する形になります。
そのため、電話関係のサービスもそうですが、バーチャルオフィスを契約せずに電話サービスだけを単独で利用することも可能になっています。
これは電話サービスも含め、その他のサービスが他社サービスであるからで、このシステムは一般的なバーチャルオフィスと全く異なるので十分理解する必要があります。下記がその他のサービス一覧です。
- 秘書電話代行プラン
- 03・0120・その他電話発着信プラン
- FAX番号貸出しプラン
- 貸し会議室のご案内
- 法人登記代行
- 開業届代行
秘書電話代行プラン
自分の代わりに電話秘書に電話に出てもらうサービスです。着信コール数に応じて料金が5段階に設定されています。また、規定の着信コール数を超えるた場合は全てのプランで1件ごとにコールオーバーの料金が発生します。
- スタートプラン 3,300円 ~20件
- エコノミープラン 5,500円 ~40件
- スタンダードプラン 9,900円 ~100件
- ビジネスプラン 16,500円 ~150件
- エグゼクティブプラン 27,500円 ~250件
03・0120・その他電話発着信プラン
電話の転送サービスを番号別で利用できます。
03・050・0120・その他の番号が利用可能で、番号ごとに月額料金が異なります。
03 | 1,188円 | 付与された番号で転送されるため、電話をかけた相手に本当の番号は 知られません。・着信はアプリ使用で通話料が発生しません。 ・発信も可能ですが、通話料が発生します。 |
---|---|---|
050 | ||
0120 | 4,488円 | |
地域番号 | 1,188円 |
FAX番号貸出しプラン
月額1,188円でFAX番号を利用できまるプランです。発信時のみ通信料(3分8円)がかかります。
貸し会議室
平日、1時間450円で最低2時間から会議室を利用できるサービスです。
土日祝は1時間550円に値上がりします。
法人登記代行
30,000円で法務局に行って法人登記手続きを済ませてもらえます。
手続きに必要な書類や、手続きの進め方を熟知した人なら自分でも十分やれますが、事務や雑務の苦手な人は最初からプロに一任したほうが無難かもしれません。
ちなみに、法事登記とひとことで言っても法人格の変更から役員の変更、資本金の変更等々、法人登記の内容は多岐にわたります。
そして登記の内容によって手数料が異なるので、実際にかかる費用は会社設立なら最低でも27~30万くらいになります。
この面倒くさい手続きを3万円で代行してもらえるのなら、私なら代行サービスを利用します。
開業届代行
30,000円で開業届の手続きを代行してもらえるサービスです。
どのバーチャルオフィスでも同様の代行サービスを受け付けていますが、ハッキリ言ってこんな簡単な事務手続きに30,000円も払う価値はありません。
なぜなら開業届は税務署に必要書類を郵送するだけで済む手続きで、費用は無料だからです。
この手続きを業者に代行してもらうだけで30,000円も払うくらいなら、失敗しながら自分でやったほうが勉強にもなるし絶対に得です。
スタートアップの料金プランを他社と比較
スタートアップの起業応援プランとMETSオフィスのライトプラン、和文化推進協会の士業支援プランを比較した結果が下表になります。
月額基本料だけで比較するとMETSオフィスが間違いなく最安値ですが、付帯されるサービスも含めて考慮すると和文化推進協会のプランが最も充実しています。
ところが利用できる住所も含めて考えると一番人気度の高い住所を扱っているはスタートアップの「渋谷」になります。
また、スタートアップの『企業応援プラン』は月額300円で利用できるだけでなく、【初期費用無料+月額料金3カ月無料】のキャンペーンを実施しています。ただし、月額300円は初年度限定で2年目からは月額500円となります。
こういう場合は、利用する人が最も重視するポイントで比較するの一番かと思われます。
★コスパ重視、月額料金国内最安値!→METSオフィス
METSオフィスは名実ともに国内最安値のバーチャルオフィスです。
コスパ重視で月額料金を最安値で利用したい人はMETSオフィス1択です。
\自社物件のみの運営でこの価格!/
METS OFFICE 公式サイト
★サービスの充実度を重視→和文化推進協会
京都の住所しか利用できませんが、基本料金に住所利用・郵便転送・電話番号の3点セットで付帯される優れものです。
サービスの充実度を重視するな和文化推進協会おすすめです。
なお、和文化推進協会を特商法の表記に利用する目的で利用する場合は「朱雀なおえもんプラン」の利用となります。
朱雀なえもんプラン~月額550円で住所利用のみ!
和文化推進協会 朱雀なえもんプラン
★初期費用の安さ・住所のブランド価値を重視→スタートアップ
南青山と渋谷の住所を国内最安水準で利用できるバーチャルオフィスはスタートアップだけです。
利用する住所のブランド価値を重視するならスタートアップがおすすめです。
Googleマップに投稿されたスタートアップの口コミと評判
良い口コミ
3 か月前
こちらのバーチャルオフィスを利用して1年になります。大変良心的な値段でしたので活用させて頂いています。郵送物転送はお願いした場合に、実施頂いています。いままであまり不便を感じたことはありません。都心一等地の住所で、良心的な価格ですので、バーチャルオフィス探されている方にはお勧めします。出典:グーグルマップ
4 か月格安で、サービスの良いバーチャルオフィスを探していたらスタートアップさんを見つけ、利用させていただいております。良心的な価格ながら、郵便サービス、住所もとても良い立地で、ブランドイメージを確立できる素晴らしいオフィスです。 安心して利用でき、ぜひおすすめのオフィスです出典:グーグルマップ
6 か月前
個人事業から法人の変更手続きもスムーズに対応していただきました。 法人の口座開設も審査が心配でしたが無事開設も出来ました。 コスパが良く、郵便物の転送も対応していただき満足しています。 今後も使わせていただきます。出典:グーグルマップ
1年前安くて他の追加料金も無く、法人の登記に使用できるサービスを探している人には最適だと思います。 他の方も書いている通り、郵便物の転送サービスまでついているのはとても良いところで、この金額帯だとあまり無いサービスです。 スタッフの方の対応も早いですし。何かあった場合は電話で問い合わせも問題なくできます。 検索で色々探して、いくつかのバーチャルオフィスに問い合わせしましたが、一番良いと思いました。出典:グーグルマップ
9 か月前良いところ 安い 普通なところ メール対応スピード 悪いところ 簡易書留の受け取り無し 不在伝票の画像をメールで送ってもらい自身で他の郵便局に転送させる必要あり その不在伝票の報告が丸2日半かかるので急ぎの場合は支障をきたす。オーナーからの返信 5 か月前口コミいただいた件ですが、オーナー、スタッフともに問題点を共有を行い、お客様に満足頂けるよう改善を進めてまいります。 この度は当店をご利用いただき、ありがとうございました。出典:グーグルマップ
5 か月前シェアスペースをさらに他のシェアオフィス運営会社とシェアしている実態がよくわからない会社。 とても差別的で申込時にこの令和の時代では信じられない対応を受けました。 とても残念なサービスと対応です。 他にも良いバーチャルオフィスがたくさんあるのでこちらはお勧めできません。オーナーからの返信 5 か月前ご指摘いただいた件につきまして、当店ではバーチャルオフィスが主体であり、そのようなサービス、行為は一切行っておりません。 他店と誤っている可能性がありますが、もし当店がご迷惑をおかけした点、ご不明な点がありましたら、直接ホームページよりご連絡くださいませ。 電話、メールにて早急に対応いたします。何卒宜しくお願い致します。出典:グーグルマップ
スタートアップを利用するメリットとデメリット
スタートアップを利用するメリット
スタートアップを利用するメリットはとにかくコスパが良いことです。月額料金の安さと初期費用の安さは業界最安水準間違いなしです。
ここまで格安のバーチャルオフィスは女性専用のタピオカやオフィスゼロワン、和文化推進協会、その他北海道の札幌の住所を提供しているグリーントラストサポートぐらいしか存在しません。
いずれもスタートアップと同じようにワンコインを売りにして集客に成功している格安バーチャルオフィス業者です。
口コミにもありましたが、格安サービスとは思えない丁寧な対応に満足しているユーザーが大勢いることから、スタートアップを利用するメリットは非常に大きいと判断できます。
ただし、1年契約で利用しないとコスパはそれほど良くないので、プランBはオススメできません。
スタートアップを利用するデメリット
スタートアップを利用するデメリットは運営歴の短いことです。運営歴の短さは単純に客観的な信頼性と直結するからです。
サービス開始直後のバーチャルオフィスはどこも最初は運営歴が0からのスタートなので、最初は必ず信用を勝ち取るところからスタートします。
まとめ
スタートアップの料金プランは明らかに他社を圧倒する安さで、Googleマップでみつかった口コミも高評価が多いことから、スタートアップは口だけでなく実際に良質なサービスを提供している優良なバーチャルオフィスだとわかりました。
また、当初は青山の1店舗だけでスタートしましたが、利用者が増えたことで渋谷にも新たに1店舗開設することに成功しました。
渋谷はバーチャルオフィスの激戦区なので、スタートアップが参入したことで既存のバーチャルオフィスとの闘いは壮絶になることが予想されます。
しかし、住所利用プランではすでに他社の追随を許さない安さをキープし、電話サービスも他社の電話番号取得サービスを利用する方向性で成功している点から考えると、スタートアップの独り勝ちは十分にあり得ることだと推測できます。
なお、スタートアップの他にも月額500円以内で利用できる格安バーチャルオフィスをお探しの方は、【驚愕】月額300円で住所を利用できる格安バーチャルオフィス4選、もしくは【格安バーチャルオフィス】月額500円で利用できる業者比較9選!】を参考にされると良いでしょう。
さらに、『スタートアップ』のように南青山や渋谷など人気エリアのバーチャルオフィスを探している方は下記の関連記事もどうぞ。
最後に、地域を問わず全国の幅広い地域から気に入った格安バーチャルオフィスを探したい場合は、全国の激安・格安バーチャルオフィス17選!登記の可否やメリット・デメリットで比較を参考にしてみて下さい。
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