「オフィスはポケットの中へ」というお洒落な謳い文句を掲げてポケットオフィスがバーチャルオフィス業界へ参入してもうすぐ1年になります。
PocketOffice(ポケットオフィス) は住所がポケットサイズに収まるというバーチャルオフィスのイメージをユニークにアピールし、渋谷の桜丘を拠点に新たな挑戦を開始しました。
もともとIT畑の会社だった同社は持ち前のITスキルも有効活用して個人事業主にサイト作成プランを提供するなど、珍しい形で他社との差別化を図っています。
PocketOffice(ポケットオフィス)の運営会社
ポケットオフィスを運営しているのは株式会社GrooveというIT企業です。
代表取締役 荻野 正法
〒150-0031
東京都渋谷区桜丘町4-14 VORT渋谷桜丘5F
出典:ポケットオフィス公式サイト
バーチャルオフィス事業は2022年2月に始めたばかりの新進気鋭の会社で、2014年にWEBページの制作などを請け負うAiryDesign事務所を立ち上げたところから出発しています。
今でもWEBサイトの作成をはじめWEB周りのこと全般を請け負っているようで、生粋のIT企業であることに変わりないようです。
PocketOffice(ポケットオフィス)の評判・口コミ
皆様より届いたプレゼントを受け取りました♡
お手紙やプレゼントを郵送してもらえるポケットオフィスとても便利☺️ pic.twitter.com/jjtTd6l6JZ— 深澤翠 (@fukasawamidori) October 12, 2022
ポケットオフィスで届いたお手紙を受け取りました☺️♡
年賀状嬉しかったなありがとうございました♡ https://t.co/3X0VtPUvMB— 深澤翠 (@fukasawamidori) February 13, 2023
ポケットオフィスさんに紹介いただきました!
これからはAIの発展で人を雇う必要はなくなるかも。
ますます個人だけで活躍する時代。
ただ、自宅はプライベートで公開はできない。ただ、バーチャルオフィスは渋谷に住所をもてます。
ITに関わる人はメリットが多数です😃 https://t.co/mqgurJgdqV
— シバッタマン@発達障害に向き合い成長を共有するブロガー (@nananana43219) June 30, 2023
「オフィスはポケットの中へ」の謳い文句が流行り出し、ユーザーの生の声がSNSでも発信されるようになりました。
ポケットオフィスの評判・口コミは見つかり次第公開していこうと思います。
PocketOffice(ポケットオフィス)の料金プラン
ポケットオフィスの料金プランは基本料金+オプションという形になっていて、他社で見られるサービスとは若干異なります。
多くの同業他社では基本の料金プランそのものが複数用意されてあるパターンが多いですが、ポケットオフィスでは基本の料金プランがひとつだけで、そこに必要なオプションを付け足す形でプランが出来上がる仕組みになっています。
また、オプションは7種類ありますが、転送サービスのオプションが3種類とその他のオプションが4種類になるので、実際の組み合わせパターンは4×3=12パターンあることになります。
ポケットオフィスは月額1078円のレギュラープランが基本料金になっていて、あとは7種類あるオプションのなかから必要なサービスを追加するごとに料金がアップする仕組みになっています。
住所だけレンタルしたい場合など、最も安く利用しようと思えばレギュラープランに加入するだけで済みます。
ポケットオフィスのレギュラープラン(基本料金)
ポケットオフィスの店舗所在地は下記の通りです。
月額1,078円という破格の安さなため、住所だけレンタルするレギュラープランの場合だと初年度はたったの18,436円しかかからず、年間コストを2万円以内に抑えることができるという信じられない安さです。
しかも2年目からは継続手数料などかからないので、年間たったの12,936円で継続利用できてしまいます。
PocketOffice(ポケットオフィス)の7種類のオプション
- 月1転送
- 週1転送
- 都度転送
- 電話の転送
- 会議室の利用
- HPの制作
- 助成金関連
追加可能なオプションは合計で7種類ありますが、基本料金であるレギュラープランに追加される頻度の高い郵送物の転送オプションを先にまとめて紹介します。
ポケットオフィスでは郵送物を転送する頻度に応じて3種類のオプションが用意されていて、月1転送・週1転送・都度転送、3種類のなかから必要に応じて選べます。
3パターンの郵便転送オプション
ポケットオフィスには3種類の転送オプションがありますが、どのプランを利用しても変わらない共通事項があります。
レンタルした住所に郵送物が届いた際、ポケットオフィスで受け取れるケースと受け取れないケースがあり、転送できる場合でも月額基本料や郵送料(実費)に付け加えて別途手数料が発生します。
- ナマモノや生物、その他冷蔵が冷凍が必要な物。
- 現金・貴金属・有価証券
- 関税が必要となるもの
- 公正証書その他、法的文書
電話転送オプション
月額1,738円で、050から始まる電話番号を貸与されます。
この電話番号宛にかかってきた電話を24時間365日、指定した連絡先に転送してもらえます。
転送先は固定電話・スマホともに対応可能です。
会議室の利用オプション
1時間1650円で、無料のWi-Fiが完備された会議室を借りて商談などに利用することが可能です。
ディスプレイやホワイトボードも設置されているので、PCを用いた各種PR活動にも利用できます。
会議室の場所は、東京都渋谷区桜丘町4-14 VORT渋谷桜丘5Fにあるポケットオフィスの所在地になります。
HPの制作オプション
月額3080円でホームページの作成と管理を依頼できるサービスです。
ブログやホームページの作成経験がない人で、簡易なサイトを用意しておきたい人には好都合です。
独自ドメインを使用してSEO対策まで請け負ってくれるため、安易に無料ブログを間借りしてコストを下げるよりも専門家に任せたほうが長期的に見れば間違いなくコスパが良くなります。
ポケットオフィスの運営会社である株式会社Grooveは、もともと中小企業や個人事業主向けのホームページ制作代行サービスを請け負う事業からスタートした会社なので、ウェブサイトの作成と運営に関しては信頼できるといって良いでしょう。
ちなみにポケットオフィスの公式サイトはワードプレスで作成されていますが、テーマはポケットオフィスの独自テーマ”PocketOffice-0509”が利用されています。
自社でワードプレステーマまで作成している点は大きなアピールポイントだと言えます。
助成金関連の相談オプション
事業を起こすに当たり活用できる助成金や補助金などの相談を無料で受けることできます。
相談した結果、申請可能な項目がある場合はサポート付きで申請できますが、助成金を受給できたあかつきには成功報酬を支払う契約内容となっています。
具体的な報酬の利率などは公式サイトから直接質問することが可能です。
PocketOffice(ポケットオフィス)の入会審査に必要なもの
身分証明書証 | 例 | |
個人 | 現住所記載(顔写真付き)×1 | ・運転免許証 ・マイナンバーカード ・パスポート |
現住所記載(顔写真無し)×2 | ・国民健康保険被保険者証 ・介護保険被保険者証 ・国民年金手帳 |
|
住民票×1 | ||
法人 | ・登記簿謄本(半年以内に発行したもの) ・代表者契約担当者(顔写真付き)×1 ・契約担当者契約担当者(顔写真付き)×1 |
・運転免許証 ・マイナンバーカード ・パスポート |
・登記簿謄本(半年以内に発行したもの) ・代表者契約担当者(顔写真無し)×2 ・契約担当者契約担当者(顔写真無し)×2 |
・国民健康保険被保険者証 ・介護保険被保険者証 ・国民年金手帳 |
|
・登記簿謄本(半年以内に発行したもの) ・代表者契約担当者の住民票×1 ・契約担当者契約担当者の住民票×1 |
ポケットオフィスも同業他社のバーチャルオフィス同様、誰でも入会できるわけではなく審査を受けて合格する必要があります。
入会審査に必要な書類は個人と法人で異なっており、法人の場合は登記簿謄本が必須となります。
また、個人・法人に関わらず身分証明証を提出する場合、顔写真有りと無しで必要な数が異なりますが、いずれにしても方法は3パターンになります。
顔写真が無い身分証明証を提出する場合は、最低でも2点必要となります。
また、身分証明証の代わりに住民票を提出する場合は1通でOKです。
住民票は役所に行って発行してもらう必要があるだけでなく1通につき300円くらい徴収されますが、入会審査をスムーズに通すなら住民票を提出するのがベストです。
PocketOffice(ポケットオフィス)の料金プランをNAWABARIと比較
ここまでポケットオフィスの料金プランや利用できる有料オプションの詳細を説明してきましたが、参考までにポケットオフィスと月額料金が同じであるNAWABARIと比較した結果を紹介します。
下表が比較した内容ですが、ポケットオフィスは郵便転送や電話番号の利用が有料オプションですが、基本料金に登記利用が含まれます。
その一方で、NAWABARIで登記利用すると月額3,300円の有料オプションを利用する必要があります。ただし、NAWABARIは基本料金に郵便転送と電話番号の利用が含まれます。
ポケットオフィスとNAWABARIを比較して分かることは、登記利用が前提ならばポケットオフィスのほうがコスパが良いということです。
なぜなら、ポケットオフィスの基本料金(月額1,078円)に週1転送(月額1,078円)と電話転送(月額1,738円)を付け足しても、NAWABARIの基本料金(月額1,078円)に登記オプション(月額3,300円)を足した価格よりも安いからです。
ただし、利用する住所を特商法の表記に記載することだけが目的なら価格・機能の両方においてNAWABARIのほうが向いているかもしれません。
つまり、どちらのプランが優れているかというのは、住所を利用する目的によって全く異なるのです。
PocketOffice(ポケットオフィス)を利用するデメリット
レンタルできる住所は前述の渋谷の住所一択なので、東京都内はもとより日本全国の色んな住所のなかから選びたいという人には向いていません。
基本料金に登記利用が含まれるので登記する人には超お得ですが、郵便転送サービスは別途オプションを利用する必要があります。
PocketOffice(ポケットオフィス)を利用するメリット
多くのバーチャルオフィス提供事業者がレンタルスペース事業から出発しているのに対して、ポケットオフィスはIT事業からスタートした事業である点は注目に値します。
そのため、サービスの付加価値としてサイト作成や運営のサポートが受けられるのは大きなメリットです。
同業他社ではNAWABARIと同じ価格で業界最安の水準だと言えますが、NAWABARIの最安プランは別料金(月額3,300円)を払わないと登記できないので、登記利用が前提ならポケットオフィスのほうがコスパでは勝ります。
また、助成金や補助金の申請相談料が無料なのも魅力です。オリジナルの診断ツールを使用すると自分の事業が助成金の申請要件を満たしているかどうか診断できます。
バーチャルオフィスのサービスはどの提供事業者も料金プランが複雑になるという課題を抱えています。
他社との差別化を図るあまり、サービスを細分化し過ぎて分かりにくくなるのです。
ポケットオフィスの料金プランは基本料金であるレギュラープラン(月額1,078円)に各オプション料金が追加されるだけのシンプルな仕組みなので、足し算をするようにプランを作成できます。
レンタルスペース事業とバーチャルオフィス事業を平行運営している業者では多く見られるサービスですが、ポケットオフィスも必要に応じて空き部屋を提供できるサービス体制を整えています。
商談などで顧客と面会するにしても、駅から近い場所に立地している点は大きな魅力だと言えます。
なお、ポケットオフィス以外に渋谷で格安バーチャルオフィスを探している方は、渋谷でおすすめの格安バーチャルオフィス比較31選!が参考になります。
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