ワンコインで利用できるバーチャルオフィスがブームになっていますが、月額500円で利用できるバーチャルオフィスで福岡の住所を利用できる業者はあるのでしょうか?
本記事では月額500円で利用できるバーチャルオフィス業者が福岡の住所を取り扱っているのかどうか調べた結果を紹介します。
結論として、福岡の住所を月額500円で利用できるバーチャルオフィスは存在しないことがわかりました。ただし、近隣の長崎で月額500円のバーチャルオフィスが1件だけあることが分かったので、他所の月額500円のバーチャルオフィスと比較した結果と合わせて紹介します。
福岡の近隣ならminatoの月額500円バーチャルオフィス九州で1社のみ!
福岡近辺で1件だけminatoという月額500円(税抜き)のバーチャルオフィスがみつかりました。コワーキングスペースminatoの月額500円バーチャルオフィスは2019年にサービスを開始しており、当時はPRTIMESでも取り上げられて話題になりました。当時の取材記事はこちら
minatoは長崎県にあるMATUBAYA(まつばや百貨店株式会社)の広告代理店事業部のことで、コワーキングスペースと合わせてバーチャルオフィスも運営しています。料金プランは下記の通りです。
minatoの料金プラン
Bプラン | Aプラン | Sプラン | |
月額 | 550円 | 2,980円 | 5,280 |
住所利用 | 〇 | 〇 | 〇 |
郵便物の保管 | × | 〇 | 〇 |
郵便物の転送 | × | × | 〇 |
利用できる住所 | 長崎 |
九州地方では珍しいワンコインバーチャルオフィスとして有名になりましたが、住所利用以外なにもサービスが付帯されないので、ネットショップで特商法の表記に利用できるだけです。
なお、郵便物の転送を希望する場合はSプランを利用する必要があります。また、登記の可否や法人口座の開設の可否など詳細は不明です。
福岡以外の住所を月額500円で利用できるバーチャルオフィス
月額500円で利用できるバーチャルオフィスで福岡の住所利用を検討していた人には残念ですが、福岡で月額500円で他府県の住所を利用できるバーチャルオフィスにはどのようなものがあるのか、minato以外のバーチャルオフィスも紹介します。
- タピオカ
- METSオフィス
- スタートアップ
- BLOOM
- 和文化推進協会
- オフィスゼロワン
- グリーントラストサポート
- R INNOVATION
- 沖縄サテライト
これらはいずれも月額500円までで利用できる点を売りにしているバーチャルオフィスですが、ワンコインバーチャルオフィスには必ずデメリットが伴います。
それは利用できる住所が限定されるという点です。下記のバーチャルオフィスは全て月額500円で利用できますが福岡以外の住所しか利用できません。
社名 | 月額 | 住所 | 公式サイト | 詳細 | |
![]() | タピオカ | 290~480円 | 南青山・渋谷 | 公式サイト | 関連記事 |
![]() | METSオフィス | 300円 | 新宿3丁目・新宿御苑 日本橋・赤羽 | 公式サイト | 関連記事 |
![]() | スタートアップ | 300~500円 | 南青山・渋谷 | 公式サイト | 関連記事 |
![]() | サテライト沖縄 | 300~500円 | 那覇 | 公式サイト | 関連記事 |
![]() | BLOOM | 300~550円 | 西新宿 | 公式サイト | 関連記事 |
![]() | 和文化推進協会 | 500円 | 京都市 | 公式サイト | 関連記事 |
![]() | オフィスゼロワン | 500円 | 東京(板橋区) | 公式サイト | 関連記事 |
![]() | グリーントラストサポート | 500円 | 札幌市 | 公式サイト | 関連記事 |
![]() | R INNOVATION | 500円 | 銀座 | 公式サイト | 関連記事 |
上記8社はオフィスゼロワンを除き月額500円に郵便物の転送サービスが付帯されるだけでなく登記利用も可能なので、利用できる住所が目的に適っていればかなり重宝されます。
ところが一覧表に記載してある通り、これら8社のバーチャルオフィスは利用できる住所が限定されてしまうため、いくら料金が安くても自分の目的に適っていなければ利用価値がありません。
どうしても福岡の住所を利用したいと考えている人が上記のワンコインバーチャルオフィスを利用すると、コストパフォーマンスは良いかもしれませんが、目的を叶えることには繋がらないかもしれません。
そこで、月額500円のような激安バーチャルオフィスでは福岡の住所は利用できませんが、1,000円以内で利用できるバーチャルオフィスで福岡の住所を利用できるものがいくつかあるので紹介します。
また、月額料金は高めですが福岡の住所を利用できることで有名な全国展開のバーチャルオフィスも2件紹介します。
月額500円~1,000円で福岡の住所を利用できるバーチャルオフィスは3社のみ
現状では福岡の住所を月額500円~1,000円の範囲で利用できるバーチャルオフィスは下記の3社だけです。
- GMOオフィスサポート
- DMMバーチャルオフィス
- GMOフリーナンスバーチャルオフィス
月額500円で利用できるバーチャルオフィスはどうしても利用できる住所が限定される傾向が高いことがよく分かりました。そもそも、大手ではないバーチャルオフィスが多くの利用者から支持を得ようとすれば、どうしても月額料金で勝負する以外に方法がないため、どの業者もギリギリで頑張っているのが現状です。
和文化推進協会にいたっては登記利用してくれた利用者が納税先の住所を京都市に指定することで利用料を割り引きしたり、和文化推進協会の士業会員に設立登記を依頼するなどの条件を満たすことで登記利用にかかるオプション料金を免除するなど工夫しています。
月額500円のバーチャルオフィスの運営状況は少々大変ですが、次に紹介するGMOオフィスサポート・GMOフリナンスバーチャルオフィス・DMMバーチャルオフィスのような大手が運営するバーチャルオフィスなら、グループの連結決算で収益を計算しているので経営が破綻する心配もありません。
上記3社のバーチャルオフィスなら月額500円は無理ですが、月額660円~770円という格安な料金で福岡の住所を利用できます。
また、それ以上の料金も考慮するならkarigoやワンストップビジネスセンターのような登記利用を前提としたバーチャルオフィスで福岡の天神や博多の住所を利用することができます。
GMOオフィスサポート博多オフィス『 転送無しプラン』
GMOオフィスサポートはGMOグループの子会社が運営するバーチャルオフィスで、銀座・渋谷・新宿・青山・秋葉原・横浜・名古屋・京都・梅田・福岡博多・福岡天神の11店舗でバーチャルオフィスを運営しています。
GMOオフィスサポートが博多へ出店したことで、福岡のバーチャルオフィスでは最安値となりました。さすがに月額500円は無理ですが月額660円ならもはや迷う理由はありません。
ネットショップの運営で特商法の表記に福岡(博多)の住所を利用したい人にはGMOオフィスサポートの『転送なしプラン』が一押しです。
GMOオフィスサポートの料金プラン
転送なしプラン | 月1転送プラン | 隔週転送プラン | 週1転送プラン | |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額 | 660円 | 1,650円 | 2,200円 | 2,750円 |
最低契約期間 | 1年 | 1年 | 1年 | 1年 |
郵便物の転送 | なし | 無料で月に1回 | 無料で2週間に1回 | 無料で週に1回 |
郵便物の到着確認 | LINEで通知 | LINEで通知 | LINEで通知 | LINEで通知 |
電話転送サービス | 無し | × | × | × |
電話番号取得 | グラントン社の03plusを利用 | |||
法人口座の開設 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
銀行紹介制度 | × | GMOあおぞらネット銀行を紹介 | ||
決済方法 | クレジットカード | |||
入会審査 | 有り | |||
利用できる住所 | 銀座・渋谷・新宿・青山・秋葉原 横浜・名古屋・京都・梅田・博多・天神 |
GMOオフィスサポートの料金プランは4種類です。副業でネットショップを始めたいという方には『転送無しプラン』がオススメです。
このプランは郵便物の転送サービスが付帯されないので、届いた郵便物は全て破棄されます。
只今、月額料金3カ月分が無料になるキャンペーンを実施中です。
≫初期費用+月額料金3カ月無料≪
GMOオフィスサポート 公式サイト
DMMバーチャルオフィス福岡天神店 『ネットショップ支援プラン』
DMMバーチャルオフィスはDMMドットコムが運営するバーチャルオフィスで、銀座・渋谷・梅田・天神の4店舗でバーチャルオフィスを運営しています。
地域で分けると東京・大阪・名古屋・福岡の4地域に大別できます。現在、順次店舗を拡大している最中で、福岡天神は最新の店舗となります。
DMMバーチャルオフィス天神店の料金プラン
副業でネットショップを始めたい人など、自分のサイトに特商法の表記として住所を掲載したい人には『ネットショップ支援プラン』が超オススメです。
このプランは基本的には郵便物の転送サービスは付帯されませんが、ネットショップ関連の郵送物に限り転送してもらえるので、他社の格安プランよりも優れています。
申し込みの際、下記の紹介コードを入力して頂くと初月の月額料金が1カ月分無料になるのでお使いください。
≫紹介コード利用で初月無料 【KHL967】≪
DMMバーチャルオフィス 公式サイト
GMOフリーナンスバーチャルオフィス 『ライトプラン』
GMOフリナンスバーチャルオフィスはGMOフリーナンスというファクタリングサービスをメインで行う業者のバーチャルオフィスです。
メインは給与の前払いを実現するファクタリングサービスですが、フリーランスや個人事業主が活動し易い環境を提供する目的でバーチャルオフィスも提供しています。
フリーナンスバーチャルオフィスの料金プラン
ライト | スタンダード | |
月額 | 770円 | 2,420円 |
最低契約期間 | 1カ月~(初月無料) | |
利用できる住所 | 銀座・福岡市 | |
郵送物の転送 | 1回/月 | 1回/週 |
郵送物の通知 | メール | |
転送の可否 | 転送・破棄、締め日までに要回答 | |
選択無しの場合 | 自動的に転送 | |
直接受け取り | 不可 | |
受取手数料 | 880円/1件 | 330円/1件 |
発送手数料 | 550円/1件(別途、送料実費負担) | |
登記 | × | ○ |
決済 | クレジットカード |
フリーナンスバーチャルオフィスの料金プランは2種類だけです。
フリーナンスバーチャルオフィスを利用するにはフリーナンス口座というファクタリング専用の口座を開設し、さらにバーチャルオフィスの利用を申請する必要がありますが、ファクタリングサービスを利用しなくてもバーチャルオフィスだけ利用することも可能です。
副業で利用するには月額770円のライトプランがオススメですが、郵便物の転送サービスに色々と手数料がかかるのが欠点です。
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FREENANCE 公式サイト
Karigoバーチャルオフィス博多 『WHITEプラン』
全国展開しているバーチャルオフィスとして有名なバーチャルオフィスKarigo(カリゴ)では福岡市博多区の住所利用が可能です。
karigoの料金プランは3種類だけです。Karigoの料金プランは店舗によって料金や内容が微妙に異なり、博多店の料金はBLUEプラン・ORANGEプランが他の店舗よりもかなり高くなっています。
Karigo博多オフィスの料金プラン
副業でネットショップを始める人が利用するならWHITEプランで十分なので、もしもKarigoを利用するならWHITEプラン一押しです。なお、個人がネットショップで特商法の表記に利用する場合、WHITEプランは個人でも法人の料金(月額5500円)が適用されます。
karigoで利用できる住所はネットショップに限らず商用利用は全て法人扱いとなります。
ワンストップビジネスセンター天神店・博多店 『エコノミープラン』
ワンストップビジネスセンターも全国展開しているバーチャルオフィスとして有名です。
格安バーチャルオフィスの中では料金が比較的高い部類に入るのが特徴的で、最安プランのエコノミープランでも月額5,280円になります。
ワンストップビジネスセンターのサービスは全てのプランが登記利用を前提としたものなので、郵便物の転送サービスに実費負担もかからない他、銀行口座の開設にあたり紹介制度があるなど手厚いサービスになっているのが特徴的です。
ワンストップビジネスセンター天神・博多オフィスの料金プラン
エコノミー | ビジネス | プレミアム | |
初期費用 | 10,780円 | ||
月額 | 5,280円 | 9,790円 | 16,280円 |
一年契約割り | 1カ月分無料 | ||
最低契約期間 | 半年 | ||
法人登記 | 〇 | ||
口座開設 | 〇 | ||
銀行紹介制度 | みずほ銀行青山支店、GMOあおぞらネット銀行 | ||
郵送物の転送 | 〇 | ||
郵便物の転送頻度 | 週に1回 | ||
郵便物の転送料金 | 100gまでは無料、100gを越えると実費負担 | ||
会議室の利用 | 1時間1,100円で6~8人部屋を利用可能 | ||
マイページ | 〇 | ||
来客対応 | 〇 | ||
電話の転送 | × | 03・050番に無料で転送 | |
共有FAXの転送 | × | 03・050番でPDFをメールで無料転送 | |
電話の代行 | × | × | 1コール220円 |
利用できる住所 | ・福岡県福岡市中央区天神2丁目3-10天神パインクレスト内 ・福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目19-17トーカン博多第5ビル内 |
ワンストップビジネスセンターの料金プランは3つだけです。
副業でネットショップの運営に利用するのであればエコノミープランで十分です。他のプランは電話の転送サービスなどが付帯されますが、副業レベルのネットショップの運営に電話の転送サービスや代行サービスは不要です。
まとめ
最後にもう一度まとめますと、福岡の住所を月額500円で利用できるバーチャルオフィスはありません。ただし、いくつかの格安バーチャルオフィスで福岡の住所を利用可能なことが分かりました。
また、月額500円という安さはたしかに魅力ですが、利用できる住所が限定されていたり郵便物の転送サービスがなかったり、なにかと足りないものが多い傾向があるのも特徴です。
GMOオフィスサポートの『転送なしプラン』とDMMバーチャルオフィスの『ネットショップ支援プラン』を利用すると、月額660円特商法の表記に必要な住所が利用できます。2022年11月現在、福岡の住所を最も安く利用できるバーチャルオフィスはこの2社だけです。
月額500円の住所利用を探されて見つからなかった方はGMOオフィスサポートかDMMバーチャルオフィスを選択されると良いでしょう。
なお、福岡に限らず全国の幅広い地域の中から月額500円で利用できるバーチャルオフィスを探している方は、【月額500円で利用できる格安バーチャルオフィス比較8選!メリット・デメリット解説 】を参考にされると良いでしょう。
また、福岡の天神で登記利用を前提で銀行口座の開設も視野に入れて検討されている方は、【天神・博多で登記利用と銀行口座が開設できるバーチャルオフィス比較5選】】が参考になります。
最後に、福岡だけでなく全国のバーチャルオフィ利用できるら料金別・目的別に応じて理想のサービスを選びたいという方は、【全国の激安・格安バーチャルオフィス17選!登記の可否やメリット・デメリットを比較】を参考にされると良いでしょう。
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